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第3話「街は危険でいっぱいなの?」3

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ジュエルシード集めは順調に進み、なのはは深夜の学校で5つめのジュエルシードを封印する。
が、慣れない魔法の連発に、大分疲れ気味。

寝坊がちな日曜の朝、集めたジュエルシードを眺めるなのはを見て、ユーノは「今日はお休み」と休暇をすすめる。

ちょうど、今日はアリサ・すずかとともに、父がオーナー兼コーチを勤めるサッカーチーム「翠屋JFC」の試合の日。
なのははユーノを連れて応援に出る。

よく晴れた河原のグランドで行われる試合。
翠屋JFCキーパーのスーパーセーブもあり、試合は2対0で翠屋JFCの勝利に終わる。
その勝利に沸くなのはたちとチーム一同。
そしてその中にひとり、大活躍のキーパーに優しく暖かな視線を送るマネージャーの少女がいた。

勝利を祝って翠屋での食事会となり、なのはたちもそのご相伴に預かる。
ケーキを前に楽しく談笑するなのはたちだったが、あらためてユーノを見るアリサとすずかは、ユーノが普通のフェレットとはどうも違うという話で盛り上がってしまう。
話題をそらすためユーノに芸をさせるなのは、二人になでまくられてしまうユーノ。

大会での勝利を誓い、解散する一同。
そして、バッグから取り出したなにかをポケットに入れ、マネージャーの少女に駆け寄っていくキーパーの姿。
その瞬間、魔法…ジュエルシードの気配らしきものを感じるなのはだったが、その場では何も起きなかったことから「気のせいだよね…?」と二人を見送ってしまう。

二人に遊ばれて疲れ切ったユーノをアリサから手渡され、それぞれ出かける場所があるという二人と別れるなのは。

一度家に戻ってひと風呂浴びるという士郎とともに、なのはは家に帰ることにする。

部屋に戻るなりベッドに倒れ込むなのはを見て、なのはに苦労をかけていることを気に病むユーノ。

一方、二人で仲良く帰宅中のキーパーとマネージャー。
試合について、照れまじりに会話する二人。そしてキーパーはマネージャーに「綺麗な石を拾ったから」と、ポケットに入れたジュエルシードを手渡してしまう。

その瞬間、ジュエルシードは光を放ち、二人を包む。
暴走したジュエルシードは巨大な樹木のような形態を取り、地面や建物を割って町中にその根を広げいく。

反応に気づいたなのはとユーノは急いで現場に向かうが、その時にはすでに街は巨大樹木に浸食され、酷い状態になっていた。

人間が発動させてしまった…「強い思いを持った人間が発動させた時、ジュエルシードは一番強い力を発揮するから」というユーノの説明を受け、なのははやはりあの時の感覚が気のせいではなかったことに気づき、心を痛める。

事態解決の方法を悩むユーノだったが、なのはの魔力の高まりにレイジングハートが呼応していることに気づく。

「こういう時はどうしたらいいか」を聞くなのはに、封印のためには元となっている部分を探さないといけないが、広範囲に広がりすぎてどう探していいか…と迷うユーノだっだが、なのはは迷うことなく、探索魔法を発動させる。

街中に広がる探索魔法によって、核となっている二人を発見。
封印のためには接近しないと、というユーノの前で、なのははレイジングハートの新たな力を発動させる。
射撃形態、シューティングモードから放つ新たな魔法、遠距離射撃魔法・ディバインバスターにより封印は見事に成功、巨大樹木は消滅する。

なのはが秘めた魔法の才能に改めて驚くユーノだが、なのははひとり、しゃがみこんでしまう。
気づいていたはずの事実…こんなことになる前に止められていたかもしれない現実。
そのことに心を痛め、落ち込むなのはを必死で慰めるユーノ。

割れた地面と壊れかけた街の中。怪我をしたのか、マネージャーの肩を借りて歩くキーパーを見て、なのはは改めてジュエルシード集めに対する向き合い方を決める。

ユーノの手伝いではなく、自分の意志で。
「自分なりの精一杯」ではなく、本当の全力で。
もう二度とこんなことが起きないようにと、ジュエルシード集めを続けることを誓うなのはだった。