第2話「魔法の呪文はリリカルなの?」
襲いくる黒い影からかろうじて身を守り、ひとまず逃げ出すなのはとユーノ。だが、その背後では早くも、一度は破壊された黒い影が再生を始めていた。
なのははユーノから説明を受け、あの黒い影が「ジュエルシード」という宝石から生み出されてしまった思念体だという事を知る。停止させるにはレイジングハートを使って封印するしかない。そして封印のためには「呪文」が必要だという。
目を閉じて、心の中に浮かぶ自らの呪文を導きだすなのは。
襲い来る黒い影に、今度は自分の意志で防御魔法を発動。見事黒い影の封印に成功、最初のジュエルシードを手に入れる。
気を失ったユーノを連れて公園に寄り、目覚めたユーノになのはは自己紹介をするが、ユーノはなのはを危険に巻き込んでしまったことを謝罪する。
戸惑いながらも「わたし、多分へいき」そう微笑んで、ユーノを休ませるため、家へと戻るなのは。
帰宅後は夜間の外出を恭也に叱られたり、美由希に助け船を出してもらったり、ユーノの愛らしさに大喜びの桃子だったりと慌ただしい夜が過ぎた翌朝。
ユーノからレイジングハートを預かり、学校に行っている間に精神通話で事情を聞くなのは。
ジュエルシードはユーノの世界で発見された古代遺産であり、遺跡発掘を仕事にしていたユーノが偶然それを発見。当局に保管依頼をして移送をしている最中、運んでいた時空間船が爆発事故を起こしてしまう。その際に全部で21個のジュエルシードが、こちらの世界に散らばってしまった。
危険な遺産を発見してしまった責任を感じ、ひとり捜索に訪れたユーノだったが、昨夜なのはが回収したひとつを合わせても、まだ2つしか見つかっていない。魔力が回復するまで休ませてもらったら、またひとりでジュエルシード探しに出るというユーノを止め、自分も手伝う…と伝えるなのは。
「ひとりぼっちは寂しいもん…わたしにもお手伝いさせて」
なのはを危険に巻き込みたくないと悩むユーノだったが、近所で新たなジュエルシードが発動。心を決めて、なのはに協力を依頼するユーノ。
神社では、子犬を取り込んだジュエルシードが発動、犬獣と化して暴れていた。遅い来る犬獣に立ち向かおうとするなのはだったが、いかんせん魔法の扱い方を知らず、レイジングハートの起動やバリアジャケットの着装もままならない。
だが、襲い来る犬獣にレイジングハートが反応。なのはの声を受け、パスワード受理動作を破棄して起動する。続く戦闘でもバリアジャケットの瞬間着装・防御バリアの強度など、なのはが秘めた魔力の高さ…そして魔法の才能に驚くユーノ。
なのははレイジングハートと心を通わせ、見事犬獣を撃破。2つめのジュエルシード封印に成功する。
もとに戻った子犬とその飼い主を見送り、ひとまず「おつかれさま」ななのはとユーノ。
とりあえず、魔法使いとして頑張っていく決意を固めるなのはなのだった。