第11話「思い出は時の彼方なの」
かつては自分を慈しみ、愛してくれた母を思い、なのはとの対決を決意するフェイト。
それを正面から迎え打つなのは。
一方、管理局…クロノとエイミィは二人の戦いを見守りながら、フェイトの帰還先…プレシアの居場所を突き止めようとしていた。
夜明け近い海上で、二人の魔法が激突する。
二人の思いをこめた熾烈な空戦は、フェイト最大の攻撃魔法、フォトンランサー・ファランクスシフトからの一斉射撃を耐えきったなのはが返したディバインバスター、さらに追撃で放った全魔力を込めた砲撃魔法・スターライトブレイカーの直撃で幕を閉じる。
気を失い、海に落ちるフェイトを助けるなのは。
だがその直後、再び落ちたプレシアの怒りの雷に打たれるフェイト。
バルディッシュは致命的な破損を受け、フェイトが持っていた9個のジュエルシードも奪われてしまう。
プレシアが使った次元魔法をもとに、転送位置の割り出しをするエイミィ。
ジュエルシードを取り戻しながら、プレシアは自らの体を侵す病魔に血を吐きながらフェイトの映像を見つめる。
「そろそろ、潮時かもね…」
フェイトはアースラに連行され、時の庭園には武装局員が送られる。
そんな中、ついに明らかになるフェイトとプレシアの過去の真実と、プレシアの真意。
明かされた真実に衝撃を受けたフェイトは、真実の重さに耐えきれずに崩れ落ちてしまう。
プレシアは次元震を発生させ、約束の地「アルハザード」へと向おうとし、クロノはそれを止めるべく出動する。
呆然自失のフェイトを抱きしめ、なのははモニターの向こうで高らかに笑うプレシアを見上げる…。