ILLUST STORY
#6マナ&エイジの日常
蔵木エイジ「親心?アレに?無いよ、そんなものは。俺が動くのは、いつだって俺のためだ。自分にしかできない仕事をするのは楽しいだろ。そういうことだよ。」
篠宮マナ「恋愛感情?ないない、そんなの。親友で、運命共同体で、ビジネスパートナー!」
――蔵木エイジの回顧録――
25歳の俺は、底辺人生だったよ。
契約社員としてブラック労働、職場環境は最悪、給料は生きていくだけでギリギリの、なんの楽しみもない人生。
それがあの日、あの怪物と出会ってから変わっていった。
怪物は手のかかる、目の離せないクソガキだったが、同時に屈辱を乗り越えて、夢に向かって努力する子供でもあった。
怪物が銀行強盗をやらかして、俺の人生は後戻りできない形で壊されたが、どのみち夢も希望もない人生、むしろスッキリしたまである。
裏社会で生きるのも、金と「絶対的な暴力」があれば、初心者でも攻略できるイージーモードだ。
プロジェクトは順調に進んで軌道に乗ったし、金は生まれ続ける。
忙しく働く必要もなくなった。もうとっくに「人生上がり」の状態といっていい。
怪物も――マナも、夢が叶っていく日々を楽しそうに過ごしてる。
最近は無茶なワガママも言わなくなってきたし、落ち着いてきたんじゃないか?いい事だよ。
親心?アレに?無いよ、そんなものは。
俺が動くのは、いつだって俺のためだ。自分にしかできない仕事をするのは楽しいだろ。そういうことだよ。
――篠宮マナから見た二人の関係――
エージくん?「いいやつ」だよ。多分根っこのところでは「お人好し」ってやつなんじゃない?
最初は「なんか頼りなさそうだし、もっと使える奴がいたら乗り換えればいっかなー」って思ってたんだけどね。
めっちゃ優秀だったし、あたしのやりたいこと、なんでもどんどんかなえてくれるし、遊びにも付き合ってくれるし。
だからどんどんお気に入りになって、もう離れられない!親友!ってなった感じ。
恋愛感情?ないない、そんなの。親友で、運命共同体で、ビジネスパートナー!
あー?そうそう、あたしのことを全然怖がらなかったのは最初からだったねぇー。
エージくんはなんか、生存本能とかが壊れてるんじゃない?その上に、度胸とか交渉力とかが乗っかってる感じ。
家に連れてってくれた後も、なんか普通の子供みたいに扱われてたし。
自分を食い殺そうとした怪物に、よくあんなふうにできるなって驚いたもん。
それが居心地よかったのは……まあ、あるかな。気楽ではあったよ。
あたしの夢は終わらないからね!
たくさん食べて、いい能力者がいたら捕まえて利用して、新しい薬もガンガン作って使って!
それでどこまでも強くなる!
そのためにエージくんは必要不可欠!
これからも仲良く楽しくやってくよ~。

