ILLUST STORY
#10EXCEEDS-出動
久瀬シイナの友人・夜海トワの「誘拐」をきっかけに、EXCEEDSの状況は急変した。
現場の指揮・人材配置は現場のベテラン・高町なのはに一任されていた。
原種0号の駆除、篠宮マナの逮捕、実験体の子供達の救助、夜海トワの救出。
すべてを同時に行って、すべてを成功させなければならない。
それが「EXCEEDS」の成すべきことだから。
久瀬シイナの友人・夜海トワの「誘拐」をきっかけに、EXCEEDSの状況は急変した。
最重要捜索対象だった危険個体「原種0号」の位置の確定。
そして魔人化薬を流通させ、自身も極めて危険な魔人となっている可能性がある篠宮マナと、その活動を支援している蔵木エイジ。
これらを同時に抑える必要がある。
「原種0号の発見と駆除、夜海トワの捜索と救助、篠宮マナの逮捕」。そんな八神はやての決定のもと、
現場の指揮・人材配置は現場のベテラン・高町なのはに一任されていた。
現場に駆けつけているのは、高町なのは・久瀬シイナ・フェイト・T・ハラオウンの3名と、「魔人狩り」のうち3名、相沢シオリ・喜多森ユーナ・新名アオイ。
古寺ユズはEXCEEDS隊員たちを送り込むための「扉」の維持を行っているが、終わり次第協力することになっている。
篠宮マナと夜海トワの捜索は人海戦術。発見次第、残りのメンバーが応援に向かう。
原種0号の駆除へは、駆除の最大戦力である久瀬シイナを向かわせる。
それが本来あるべき戦術だったが、なのはの感覚がそれを拒否した。
友人を助けに行かせてあげたい、そんな気持ちがなかったとは言わない。
しかしそれ以上に、いくつもの現場を踏んできた感覚が「シイナさんを自由に動ける状態にしておくほうがいい」と訴えた。
そして、なのははその感覚を信じた。
そうすべき理由はいくつかあった。
魔人や侵略種を捜索するとなれば、その能力についてはシイナの方が勝る。
トワと遭遇できたとして、救助を受け入れてくれる可能性はなのはよりもシイナのほうが高い。
侵略種駆除用の専用装備「EXTM」は完成した形でなのはの手にあり、なのはとシイナのどちらが担当しても、0号は駆除できる。
なのはが発した「シイナさんは夜海さんの捜索を」という言葉。
シイナもまた、年下の同僚の言葉からその意味――「0号は私が」を汲み取った。
現地民による駆除を徹底していたEXCEEDSと、その思想の体現者であるなのはがそれを言い出したのは、ただの同情ではなく、戦術的な意味がある。
理解はできなくても従うべきと判断したし、その判断が有り難くもあった。
フェイトへの指示もたった二言で済んだ。
「フェイトちゃんは人名救助。実験体にされている子供達を」
処分や人質としての利用をされる前に助け出す。最速で最適な人材がフェイトであることは、フェイト自身が認識していた。
シオリたちの行動を束縛する権利は自分にはないと、なのはは認識していた。
だから指示は出さなかった。ただ「気をつけて」とだけ伝えた。
いざという時は必ず助けに行く。そんな思いを言葉にはしなかったが、きっとシイナが伝えてくれる。
そうして、現場は行動を開始した。
原種0号の駆除、篠宮マナの逮捕、実験体の子供達の救助、夜海トワの救出。
すべてを同時に行って、すべてを成功させなければならない。
それが「EXCEEDS」の成すべきことだから。
高町なのはは自分の決断を信じる。
同僚たちが必ず成し遂げてくれることと、自分の成すべきことを成し遂げて、皆で無事に帰還するために。

